- 吉田 健
自己組織化の3要素

From 事務所から
今日も引き続き、自然経営(内外出版社 武井浩三 天外伺朗 共著)からです
ティール組織に必要な3要素は(F・ラルーによる)
・存在目的
・自主経営
・全体性
このうち自主経営をさらに細分化して、自己組織化の3要素を以下にてあげています
・情報の透明化
・意志決定プロセスの権限移譲
・人事プロセスの明確化
これに対して著者は以下の3要素を以下にてあげています
・情報の透明性
・力の流動性
・感情と境界の開放性
そして大事なことはティール組織という固定した状態を目指すのではなく、ああでもないこうでもないと試行錯誤するプロセスそのものが経営であるとのことです(道元の只管打坐とも相通じる概念)
自己組織化が起こる環境は複雑系マネジメント(役割を複数もたせること)であり、複雑系の中にいるとお互いが自己組織化して補い合い、生命性が勝手に生まれます
どんな組織でも規模でもどんな業種業界とか非営利か営利かも関係なく上記の3要素を担保できると勝手に自己組織化していくそうです
自己組織化するということは全体性(存在目的、自主経営、全体性)が生まれてくるのですがそこに至るまでに必要なものが著者があげる3要素とのことです
経営は正解がなく、あーでもないこーでもないと問い続けることであり、その営みこそが重要で、旅でいうと目的地に到達するよりは、道程を楽しみながら行くという感覚、そしてそれを経営者ひとりではなく、会社に関わっている皆でやることが大事です
このような状態にしていくために、この3要素が絶対的に必要であり、まず取り組むべきは情報の透明性です これを高めていくと勝手に権力が弱まったり、経営者のエゴが弱まるといった心理的な変化に気づくことができるそうです
今日はこのへんで 明日は権力の流動性についてお伝えしていきます
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。