- 吉田 健
給料をどう決めるのか?

From 事務所から
今日も引き続き、自然経営(内外出版社 武井浩三 天外伺朗 共著)からです
報酬の問題は答えがない これが著者のベースの考え方です
個々の会社であーでもない、こーでもないと議論や試行錯誤が続いていくものです
ですので、このあとの話はあくまでも著者の見解という前提で読んでいただければと思います
今の給与は「職能給」「職務給」「労働時間」の3要素でほとんど決まっています
ただこの3要素で決まるのは労働者という前提であり、どの要素も価値と結びついていない
そしてこの3要素で給与をデザインすると超過利潤、つまり仕組みの中で仕組みの穴をつくようになる 例えば仕事していないのに残業する、能力は追いついていないが資格をやたらとって手当で稼ぐなどなど しかしそういう仕組みなのでそういう人の給与が増えるのはおかしい
世の中の人事考課制度は全てP/Lしか見ていない つまり分け前制です そしてP/Lや業績連動で給与を設計すると、利益が出るほうに優秀な人が集まるので、新規事業に優秀な人が行かず、なかなか新規事業が立ち上がらないそうです
重要なのはその人がやっている仕事が収益が上がっているから、給与が高いとかではなく、その人が優秀かどうかで給与を決めないと会社として必要なところにお金が流れない それが価値であり、その人の市場価値である そして市場価値には社内価値と社外価値があるがこれらはざっくりと決まっている感じだそうです
社外価値はまあそんな感じかなというものしかないが、社内価値は給与のリストをもとに1時間くらい関わる人で会議をして決めるそうです 具体的には管理部門 営業部門という部門ごと しかも参加も強制ではなく、人に委ねるというスタンスもありで、やり方もバラバラだそうです
今日はこのへんで 明日は給料をオープンにするについてお伝えしていきます
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。