- 吉田 健
年末ボーナス

今日はこれから台風が本格的に接近していて避難勧告が出ているエリアもあります。万が一の非常事態に備えつつ、テレビのニュースに気を配りつつ、安全確保には十分気をつけていかなければと思います。
そんな中でも、後々振り返った際に、何かお役にたてることがあればとの想いからブログを書いています。
年末まであと3か月を切り、賞与支給のことを考える方には今回の話はお役にたてるのではと思います。
予想通りに不合理(ダン・アリエリー著)という行動経済学の本からの話です。
経営者であるあなたが年末ボーナスとして、従業員の方に以下の提示した場合、従業員の方はどちらを選びそうでしょうか?
・100万円の現金
・費用全額会社持ちの週末ハワイ旅行
大半の人は100万円の現金をとるそうです。
なぜなら、ハワイ旅行は既に行ったかもしれないし、もっと他の選択肢(例えば近場のリゾートで過ごし、余ったお金で欲しいものを買う)のほうがいいと思うかもしれないし、お金を何に使うかは自分が決められたほうがいいからです。
では、この現金のボーナスによって、会社やチームへの忠誠心が増したり、従業員との関係性が改善されるでしょうか?
そこで、上記のように選択肢を提示せず、費用全額会社持ちの週末ハワイ旅行にただ送り出す方が経営者であるあなたにとっても従業員にとってもためになるそうです。
なぜなら、ゆったりとした週末を過ごしてもらい、リラックスして元気を取り戻して仕事に打ち込んでもらえるからです。100万円の現金をもらった後に週明けにどんな気分で仕事をするかと比較するとどうでしょうか?
仕事に打ち込み、仕事を楽しみ、上司のために頑張ろうとさせてくれる 重要な締め切りに間に合わせるために残業してもいいと思わせるのは、100万円の現金よりも文句なしに費用全額会社持ちの週末ハワイ旅行に軍配が上がるそうです。
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。