- 吉田 健
境界線によって自律した働き方を促す

From:事務所から
引き続き社員の力で最高のチームをつくる(ケン・ブランチャード著 星野佳路監修)からです。
エンパワーメントするための3つのカギの2つ目、「境界線によって自律した働き方を促す」についてお伝えしていきます。
・経営者の立場
仕事の枠組みやルールは多いほうがいいでしょうか?
→ 少ないほうがいい
・従業員の立場
経営者がエンパワーメントと言い出したところで、自分の経験や知識を活かして自由に働くことが認められ、その結果については説明責任が求められるという働き方を十分理解できているか?
→ 理解できていない
これらのことから、自分たちで決めることができ、決めたことに従って行動して構わないという自律を促す枠組みが必要です
具体的には
「目的」 :自分たちの事業は何か?
「価値観」 :事業を進めるにあたっての指針は何か?
「イメージ」 :どんな将来像を思い描くのか?
「目標」 :何をいつ どこで どうやって達成するのか?
「役割」 :誰が何をするのか?
「組織の構造とシステム」:仕事をどう位置付け、どう支えるのか?
ただ一度に全部決める必要はなく、必要が生じれば都度決めていけばいいです
説得力のあるヴィジョンを描くところから入ると、イメージ、目的、価値観を明確にしやすいようです appleの創業時の場合は
「ヴィジョン」:誰もが自分のパソコンを所有する
「イメージ 」:すべてのデスク すべての家にパソコンが置かれている光景
「目的」 :コンピュータという情報処理システムを個人で買える価格で提供する
「価値観」 :簡単に使えるコンピュータを万人に提供する
ジグソーパズルに例えると「ヴィジョン」は全体図 パズルのピースは従業員各人の部分図となり、部分図を組み合わせて1つの全体像が完成します
全体図を具体的行動という部分図に落とし込むのが社員の役割であり、社員が効率的に働くためには全体図と部分図つまり会社のヴィジョンと自分の役割の両方を見なければいけないです
長くなったので、続きはまた明日のお楽しみに
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。