- 吉田 健
全ての社員と情報を共有する

From:事務所から
引き続き社員の力で最高のチームをつくる(ケン・ブランチャード著 星野佳路監修)からです。
エンパワーメントするための3つのカギの1つ、「全ての社員と情報を共有する」についてお伝えしていきます。
社員の人がもっとも必要としている情報は何でしょうか?
「自分の給料が上がるのか?」 「ボーナスは何カ月分もらえるのか?」・・・
ではなく
「利益はどのくらいあがっているのか?」
「コスト管理はできているのか?」
「予算の進捗状況は?」
「マーケットシェアは?」
「生産性は?」
「不具合や問題点は発生していないか?」
といった正しい意思決定をタイムリーに行うのに必要な正確な情報を全ての社員にシェアすることが大事です
これを聞いた時に
「好ましくない事実を社員に知られたら・・・」
「そんなことを知らせてくれなくてもいい社員もいるはず・・・」
と思うかもしれないですが、それだと組織のエンパワーメントはできないです
自社と自社を取り巻く市場についての情報を共有することは、社員をエンパワーメントして企業内起業家になってもらうために、必要不可欠です
では部外秘の情報もオープンにするのか?ということに対して、著書では情報を制限された人は「自分は信頼されていない」と感じることに繋がります
つまり裏をかえせば、重要な情報を共有することは「相手を信頼している」というメッセージを伝える一番の方法になります
正確な情報を持っていないと責任ある仕事をすることができない
正確な情報を持っていると責任ある仕事をせずにいられなくなる
社員に責任を持って働いてほしければ、信頼されていると感じてほしければ意思決定に使っているのと同じ情報を共有すればいいのです
考えることができるのはトップだけという階層組織の古くさい思い込みを消すためにはまず信頼関係を築き、情報共有が進んだ段階で目標設定が有意義なもの、つまり目標設定も社員が自ら行うという本当に意味のあるものになります
全社員への情報共有は、以下の効果をもたらします
・個人と組織をエンパワーメントする第1のカギ
・社員に会社の状況を理解させる
・組織全体に強固な信頼感を醸成する
・時代遅れの階層的な発想を打ち破る
・社員に責任感を持たせる
・自分がオーナーになったつもりで行動することを社員に促す
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。