- 吉田 健
ゴールが近い仕事をどんどん任せる

From 事務所から
昨日に引き続き、いまできの部下を動かす39のしかけ(三笠書房 池本克之著)からです
いまの若者はすぐに結果を求めると言われているそうです。
世の中の人間がスピードを求めている時代です。ホームページの遷移に数秒かかっただけで「遅いな」と思うぐらいなので、当然といえば当然です。
そのような環境で育ってきているので、結果がすぐに出るものと思っても不思議はないし、「結果が出るまで時間がかかる仕事もある」と諭したところで、「はあ」という反応しか返ってこないでしょう
それならば、すぐに結果が出る仕事をどんどん任せたほうがいい
経験を数多く積めるし、仕事の基礎力もつき、成功体験も積ませることができます
短期間で成果が出る仕事は自ずと簡単な仕事が多くなりますが、どんな仕事でも完成すれば嬉しいものです。小さな成功体験を積めば、モチベーションアップにもなるし、難しい仕事にチャレンジしようという気にもなるでしょう
データ入力や資料整理などの仕事でもいいですが、著者によると重要な仕事の詰めの部分だけ任せるのもありだそうです。なぜなら「何をもってその仕事が完了したといえるのか」を部下に理解させ、仕事は詰めが大事であるということを感じてもらうのが狙いです
仕事も「最後が肝心」です
例えば契約書を作成して、先方に送付するといった作業自体は簡単ですが、重要な仕事を部下に触れさせる(もちろん最後は上司が確認しますが)ことで、緊張感をもって仕事に取り組むし、最後が肝心であるという大事な教訓を身につけられるでしょう
部下を成長させるために、どんな仕事を任せるのか、1つのヒントではと個人的には感じています。
今日はこのへんで 明日は、その制約がなかったら君は何をする?についてお伝えしていきます。
社会保険労務士の知識や企業の人事総務部門での実務経験を活かして「組織やチームの働きやすい環境づくり」のために、人事労務に関する問題を解決することを私のMissionとして掲げて日々活動しています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。何かお役に立てれば幸いです。